チラシデザインのコツ大公開!初心者向けデザイン【入門編】
まず最初に言っておきますが、チラシなどの印刷物は
読まれてナンボ!
人々の目に留まらなければ、どんなに良いサービスも、目玉商品も売れないでしょう。 チラシを作ったことのある方、こんな経験ございませんか?
●上司に頼まれて作ったチラシ、内容が伝わってこないとダメ出しされた…。
●苦労してチラシ作ったけど、お客さんからの反応がイマイチ…。
●おしゃれなデザインにしたいのに、何故かダサくなってしまう…。
実は興味を引くチラシを作るには、いくつかコツが必要なんです。 今回はデザインが「苦手」「自信がない」というデザイン初心者さん必見の『チラシデザイン制作のコツ』を大公開。特別なソフトやデザインセンス・スキルがなくても、4つのデザインのコツを意識するだけであなたのデザインは劇的に生まれ変わります。
初心者がやりがちなNGデザイン
コロナ禍でサービス形態が変化している昨今、新たな事業展開を進めている会社も少なくありません。飲食店を例に挙げると巣ごもり需要に標準を合わせた「テイクアウトサービス」、密を避けてお店の料理を提供する「キッチンカー」販売など、サービス形態は日々変化しており、販促用のチラシは経費削減で自分たちが作らなきゃ…なんてことも…。
【初心者がやりがちなチラシデザイン例】
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こちらは、とあるテイクアウト用のチラシをベースに(若干誇張して)私が作ったものです。自宅の郵便受けにコレが入っていたら…皆さんどうしますか? 私なら「またゴミ入ってんじゃん」とイラっとして即捨てます。「ダサくて安っぽいホテル」の烙印を押され、ブランドイメージを下げてしまうかもしれません。
色々と突っ込みどころが多いこのチラシ…。
とにかく読みづらい!
もう一度言います。チラシは読まれてナンボです。パッと見て魅力が伝わらなければ手に取ってもらえず、せっかく作ったチラシも台無し。仮に超一流のシェフが作った料理でも、このチラシからの注文は見込めないでしょう。
では実際に何が原因なのか?読みづらい原因をいくつか挙げてみます。
読みづらいチラシに共通する8項目
①色使いすぎ
②無駄な枠囲み
③写真ウラの爆弾が邪魔
④文字の影が汚らしい
⑤フチつき文字が読みづらい
⑥全体的に窮屈
⑦ごちゃごちゃして情報が入ってこない
⑧書体の統一感がない
こんなところでしょうか。
デザイン初心者の方は勘違いしてやりがちですが、目立たせたいからと言って小手先のテクニックを使って様々な処理を施すは大間違い!足した分だけ読みにくくなることを頭に入れておいてください。デザインの本質は「伝えること」。分かりやすく「伝える」ためにデザインを施すのです。
読みづらいことが原因で、読み手にあれこれと考えさせてしまうチラシなど論外。極論を言ってしまえば、全てのデザイン処理を取っ払った方がこのチラシは読みやすくなります。
【ムダなデザイン処理を外してみると…】
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ですがこれだとあまりに味気ない…。料理の魅力も伝わらないですし、どこに目をやればいいのか悩みますね。このチラシをベースにプロがデザインを施し、食欲をそそる訴求力の高いチラシに作り変えてみました。ちょっとしたことを意識するだけで劇的に改善されます。
【改善したチラシデザイン案①】
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切り抜きを生かしたデザイン案。主役の料理はドン!とできるだけ大きく。切り抜かれた料理写真は、中身がかぶらない程度に重ねて配置し、ムダな隙間を埋めてあげるのがコツです。
【改善したチラシデザイン②】
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写真を角版(四角形)で使用したデザイン案。トリミングで目立たせたい部分(料理)に寄るのがコツ。不要な部分はカットして主役を引き立ててください。
いかがでしょう?情報が分かりやすく整理されてスーッと内容が入ってきませんか?同じ素材でも使い方を変えるだけでチラシはこんなに見違えます。フォントはあえてWindows10搭載の標準フォントを使用し、パワポで作成しました。Illustratorなどの特殊なデザインソフトがなくても、コツさえおさえれば誰でもこのようなチラシが作れるんです。
それではデザインのコツを説明していきます。
※弊社の「訴求力の高いチラシデザイン実績」はこちらからご覧いただけます。
もう初心者とは言わせない!4つのチラシデザインのコツ
以下の4つを意識するだけで、あなたのチラシは劇的に改善されます。
【チラシデザインのコツ1】内容をしっかり理解する!
人は0.5秒でチラシを判断するそうです。つまり一瞬で何のチラシなのか?伝えなければいけません。 内容をしっかり読み込み理解し、メイン・サブの関係を作っていきます。今回のチラシの場合、メインは「料理」です。何のチラシなのか?内容が瞬時に伝わるよう料理写真はできるだけ大きくします。
続いてサブに優先順位をつけます。お客さまにとって購入の後押しになる「特典」などのポジティブ要素は強調し、注文に関する情報はグループ化してまとめます。中でもあまり伝えたくない(…けど入れておかないとトラブルの火種になりかねない)ネガティブ要素は極力小さくします。 電話番号や住所などお店の基本情報は同じグループでまとめて下に入れるのがベターです。
読む側が迷子にならぬよう、読み進めやすくなるよう情報を同属性でまとめましょう。
【チラシデザインのコツ2】色・フォントに統一感をもたせる!
色やフォントはいくつも使うと読みづらくなり、まとまりがなくなります。
私自身、デザインに色をいくつも使ってしまい上司から「信号みたい」「(5色使って)ゴレンジャーみたい」なんて揶揄され、恥ずかしい思いをした経験があります。
色の使い方は洋服のコーディネートに近いです。タレントのりゅうちぇるさんは奇抜なファッションで有名ですが、あれは誰でも真似できるわけではなく上級者だからなせる技。一般人があれを真似すると赤っ恥をかくでしょう。
はじめのうちは、同系統の濃淡2色を組み合わせるとまとまりのあるデザインになります。
【色の組み合わせ例】
味気なく感じたら、差し色程度にもう1色足すのもアリです。
フォントも一緒です。Nikeのキャップをかぶり、addidasのジャージ上下にPUMAのインナーを着て、new balanceのシューズを履いた友人が待ち合わせ場所に来たらツッコミますよね。 使用フォントは数を制御し、「R(Regular)」「M(Medium)」「B(Bold)」など同じフォントのウェイト差で強弱を付けてデザインするよう心がけましょう。
仲の良い同属性でまとめ、喧嘩させないのがチラシを上手に見せるコツです。
【チラシデザインのコツ3】余計なことはしない!
デザイン初心者の方が、ついうっかりやりがちなのがコレ。枠囲みや飾り罫といった「装飾」は、主役を強調するための飾りです。文字や写真が見づらくなるぐらいだったら削除しましょう。
演技の世界に例えるなら、装飾はあくまでエキストラ役です。自己主張の強いエキストラがオーバーな演技をしたら監督からNGが出るでしょう。主役の邪魔はせず「作品に華を添える」ことがエキストラの役割。デザインも同じです。装飾はそれぞれの要素を引き立たせるために使いましょう。
デザインのことをあまり知らない方に勘違いされがちですが「目立たせる≒色やフチをつける」は大間違い。フチを付けたら逆にチラシ全体がゴチャゴチャして、見づらくなることもあるのでご注意を。
【写真や文字に濃い影(ドロップシャドウ)を付けると汚らしく見えてしまうというマイナス要素も…】
【チラシデザインのコツ4】プリントアウトして客観的に見る!
チラシデザインが完成したらプリントアウトして確認する習慣をつけましょう。
料理を作る過程でも味見して仕上げていきますよね?それと一緒です。私たちプロのデザイナーでもプリントアウトして仕上がりの確認を行い、ブラッシュアップしながら仕上げていきます。
こんなところに注意してチェックしてみてください。
□チラシの主旨がパッと見て伝わるか?
⇒ 0.5秒で何のチラシなのか判断できますか?
□全体的にバランスは取れているか?
⇒ 文字や写真は揃ってますか?余白(アキ)は上下・左右均等ですか?
□文字は読めるサイズか?
⇒ 実寸サイズで文字は読めますか?最低でも6ptはキープ!
□文字は潰れていないか?
⇒ Excel等で文字を太くした場合、潰れて認識できなくなることも…。
画数が多い漢字は潰れやすいので要注意!
□色はイメージ通りか?
⇒ 発色の違いでモニター画面と印刷物の色の見え方は違います。
プロでも完成したチラシをプリントしたらあれ?思ってたのと違う!なんてことは日常茶飯事。
職場の仲間に見てもらうのも効果的。客観的にチラシを見てもらうことで、デザインした本人が気づけない部分を指摘してもらえることもあります。 少なくとも1回はプリントアウトしてデザインチェック。チラシを離して見る、時間を置いてから見るなど、いろいろな方法でチェックしてください。
まとめ
いかがでしたか? ここで紹介したチラシデザインのコツを意識して制作すれば、読み手に「伝わる」チラシを完成させることができます。プロも意識しているポイントですので、チラシを作る際は参考にしてください。 ちなみに弊社サイトでは成果・効果につながるデザイン制作事例を多数紹介しております。パンフレットや会社案内など、チラシ以外のデザイン実績が多数ございますので、ぜひチェックしてみてください。↓↓↓
また、思うようなデザインが作れずプロに制作を依頼したい方や、最適な販促方法で費用対効果の高いプロモーションをご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。