リッチメディア広告の例

リッチメディア広告の例

 

Googleもゴリゴリ推進する“リッチメディア広告”

最近では、ホームページやアプリで動画広告を目にする機会が増えましたね。動画が流れていると広告だとわかっていてもついつい見てしまいます。

海外のホームページでは、ゲームができる広告なんかも見かけますね。絶対に触りませんけど。

これらは従来のように、画像やテキストだけの広告に対し“リッチメディア広告(リッチアド)”と呼ばれます。

リッチメディア広告は、HTML5という次世代のホームページ制作技術で作られ、作り方次第で非常に豊か(リッチ)な表現ができます。訴求力がある分、高い広告効果も得られます。

 

すごいのにまだまだマイナー?

Google広告(旧Google AdWords)を展開するGoogleでは、2011年頃からリッチメディア ギャラリーとして、このリッチメディア広告のサンプルを事例ベースで紹介しており、リッチメディア広告でいったいどんな新しい広告表現ができるのか、その可能性を提示してくれています。でもこのホームページ、なぜか未だに英語なんですよね…。日本でもすごくニーズがありそうなんですが。ちなみにこのリッチメディア ギャラリーでは、広告事例の投稿もできます。トヨタ自動車やディズニーなど有名どころの事例も紹介されています。

 

無料の制作ツールもあるよ!

さらにGoogleでは、Google Web Designerという、リッチメディア広告の制作ツールも無料公開されています。

 

 

このツールで作られたサンプルをご覧いただくと、どんな広告表現ができるのか直観的にわかると思います。今回は、そのGoogle Web Designerを使った例をご紹介します。

 

Google Web Designerを使ったリッチメディア広告の例

3D回転型(3D Swirl)

引用:Rich Media Gallery - Format Detail
3Dモデルを操作できる広告フォーマット。3Dモデルを回転させたりアニメーションしたり、ユーザーが自由に操作できます。興味があれば広告をフルスクリーンに拡大することも可能。商品やサービスの認知度アップにはかなり効果的ですね。ページをスクロールして広告が視界に入ると、3Dモデルが現れたり動き始めたりといった、スクロールと連動した演出もできるようです。

パラパラ動画型(Flipbook)

引用:Rich Media Gallery - Format Detail
ページをスクロールすると、短い動画がスクロールした分だけ再生されます。昔、教科書の隅に落書きしたパラパラ漫画的なやつですね。スクロールを止めると動画も止まります。上にスクロールすれば、動画はなんと逆再生。遊び心のある動画広告フォーマットです。再生される動画は1~5秒のショートサイズで、クリックするとフルサイズの動画を見られる仕組みです。

ネイティブ動画型(Native Video)

引用:Rich Media Gallery - Format Detail
ネイティブ広告とは、ページの見た目(コンテンツ)となじんで広告に見えない広告。動画広告はもう一般化していますね。フォーマットが従来のGoogle広告に近いので出稿しやすいのだと思います。ネイティブ広告には全く見えませんけど。

パララックス型(Parallax)

引用:Rich Media Gallery - Format Detail
これも変わり種系。パララックスとは“視差”の意味で、奥行きがあるように見える効果のこと。スクロールによって広告が変化するのが目を引きますね。パララックスは、今ではホームページでも使われる演出です。これもGoogle Web Designerにテンプレートとして用意されていて簡単に作成することができます。

パノラマ型(Panorama)

引用:Rich Media Gallery - Format Detail
ロゴ、商品の画像、キャッチコピーなどを3枠分掲載できる定型フォーマット。広告は横にスワイプしてスクロールできます。他のテンプレートに比べると、ちょっと使いどころが難しいですね。

アプリインストール型(App Install)

引用:Rich Media Gallery - Format Detail
Google PlayストアやApp Storeで配信されているアプリのインストールを促す広告。モバイル向けに小さなバナーサイズもあります。Google Web Designerを使うと、アプリを選択して見出しと説明文を追加するだけで、広告を素早く作成できます。

動画でアプリインストール型(App Install with Video)

引用:Rich Media Gallery - Format Detail
上で紹介したアプリインストール型広告の動画版。CMなどの動画素材があったり、ゲームアプリの場合はこちらの方が訴求力ありますね。

オーディオ広告(Audio Ad)

オーディオ広告(Audio Ad) 引用:Rich Media Gallery - Format Detail
音声がメインの広告。アーティストの曲やラジオ番組などのキャンペーンに向いています。SpotifyやGoogle Play Musicなどの音楽配信サービスで使われているようです。

キューカード型(Cue Cards)

引用:Rich Media Gallery - Format Detail
ロゴ、背景画像、広告コピー(3枠分)のスペースがある定型フォーマット。自動再生もされますし広告をスワイプしても次のコンテンツを見ることができます。画像1枚だけのバナー広告よりはマシといった程度でしょうか。

ライトボックス型(Lightbox)

引用:Rich Media Gallery - Format Detail
ライトボックスとは、画像を拡大表示できるギャラリーのことで、ホームページでよく使われます。それと同じように写真を拡大表示できます。最大で90枚の画像を掲載できるのですが、広告に触らないとせっかくのギャラリーにも気づかないです。ユーザーの心理的に気軽に広告に触れることはしないので、これも使いどころが難しいですね。

動画でライトボックス型(Lightbox with Video)

引用:Rich Media Gallery - Format Detail
こちらはライトボックス型に加えてYouTube動画を追加できるもの。効果のほどはさておき、こういったものをGDN(※Googleディスプレイネットワークの略。
広告を掲載してくれる提携先ホームページ群のこと。)に配信できるのはGoogle広告のすごい強みです。

ネイティブ型アプリインストール(Native App Install)

引用:Rich Media Gallery - Format Detail
こちらはアプリのインストールを促すためのネイティブ広告。ネイティブ広告は出稿先のページ(コンテンツ)に馴染んだ見た目で表示されるため、ユーザーに心理的ストレスを与えず、結果的に広告効果が高くなると、データで実証されているそうです。

ネイティブ型ディスプレイ広告(Native Display)

引用:Rich Media Gallery - Format Detail
これに似たようなフォーマットの広告は通常のGoogle広告でも見かけますね。特にリッチメディア広告でもないですが、これもGoogle Web Designerで作れます。Gmailへの出稿も可能だそうです。

Youtube バンパー広告(YouTube Bumper Ad)

引用:Rich Media Gallery - Format Detail
バンパー広告とは、Youtube動画の再生中に表示される6秒以下の短い動画広告フォーマット。スキップ不可なので嫌々ながらも見てはもらえます。
ちなみに1,000回表示毎に課金されるCPM(Cost per Mille)課金です。

TrueView ディスカバリー広告(YouTube Discovery Ad)

引用:Rich Media Gallery - Format Detail
TrueView ディスカバリー広告とは、YouTube内での検索結果や関連動画に表示される広告で、特定のYoutube動画をPRするために使われます。
他の動画と同じように馴染んで表示されるので、Youtubeのネイティブ広告ともいえますね。

TrueView インストリーム広告(YouTube TrueView In-Stream Ad)

引用:Rich Media Gallery - Format Detail
TrueView インストリーム広告は、Youtubeで最もおなじみの動画広告ですね。始まって5秒経たないとスキップできないアレです。ちなみにスキップされたら課金されないので、それなりに配慮されています。
Youtubeへの出稿は、バンパー広告、ディスカバリー広告、インストリーム広告とさらに他にもあるので、使いわけが大変ですね。

ショッピング向けTrueView動画広告(YouTube TrueView for Shopping Ad)

引用:Rich Media Gallery - Format Detail
ECサイト向け広告「Googleショッピング広告」と連携して、Youtube動画に商品の詳細や購入へのリンクを追加できます。YouTube動画を見ながら商品を購入できるなんて、まさにテレビショッピングですね。
なんだかすごそうな広告フォーマットですが、個人的には浸透しているように感じません。Googleショッピング広告に出稿しているのが前提のYoutube広告なので、なかなかそれらの条件が揃いにくいのが要因かもしれませんね。

 

リッチメディア広告がスゴいのはわかったけど、予算が…

いかがでしたか?リッチメディア広告では、これまでになく新しい広告表現が可能だとおわかりいただけたと思います。そこで気になるのはやはりお値段ですよね?GoogleやYahoo!への出稿費に予算のほとんどを持っていかれるなか、リッチメディア広告の制作に回せる余裕なんてないのが実情だと思います。そのあたりにリッチメディア広告がまだまだ浸透しない要因があるのかもしれませんね。(既に一般化しているYoutube広告はさておき)

ぶっちゃけ、リッチメディア広告を作り込むより、ターゲット・出稿先・キーワードを広げたり見直したりする方が成果が出やすいんじゃないでしょうか。リッチメディア広告だとABテスト(2つの広告を同時に出稿して効果を比較検討すること)なんかしてたら費用がさらにかさんじゃいますしね。

 

まとめ

ちなみに、ご紹介したリッチメディア広告ほど革新的ではないですが、弊社でもリスティング広告などのWeb広告を取り扱っています。0円から出稿できるリスティング広告や、変わり種では位置情報広告なんてのもあります。あなたの会社の商品やサービスが少しでも多くの人とマッチングできるよう頑張ります。ご相談だけでもお気軽にどうぞ。

2020年6月18日  研究テーマ:, , , ,
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