広告もサービスも…『パーソナライズ化』~成功の鍵は「新しい価値」
今、世の中は『パーソナライズ』ブーム!と断言できるほど、
『個』に対しての発信やサービスに溢れています。
「すごーい、ちゃんとわたしのことわかってる!」
「えーっ、何でわかるの~?嬉しい!」などポジティヴに感じたり、
「ちょっと怖い…不快だ」
「そこまでやられると、本当に迷惑…」などネガティブに感じたり、
日常生活の中でそんな風に感じること、ありませんか。
『パーソナライズ』とは?
調べてみると、「個人の興味や関心、行動に合わせてサービスを最適化すること」
と書かれています。
では具体的に、どんなものが『パーソナライズ』されているのか。
例えば、ウェブサイトを検索して閲覧すると、
そのサイトの広告がしつこく表示されたり、関連広告がでてきますよね。
これはリターゲティング(リマーケティング)広告(※1)と呼ばれるものですが、
一度ウェブサイトに訪れたユーザーをマーキングし、
そのユーザーが、他のサイトを閲覧している時に広告を出すという手法ですが、
広告もマス広告から、狭告の時代(パーソナライズ)へシフトしています。
(※1)主要ネットワークとして、GoogleとYahoo!があげられますが、それぞれ呼び方が異なり、 Yahoo!はリターゲティング、Googleはリマーケティングとなります。ちなみにFacebookはリマーケティングとして分類。
また、美容やファッション業界でも『パーソナライズ』が顕著です。
化粧品などは、あなたのお肌にあわせて商品が選択できるなど
『パーソナライズ』をいち早く導入していますし、
前回の記事 『やり過ぎ「お客様第一主義」がもたらすエンゲージメント』 で紹介した
さいたま市の美容室も、サービスを『パーソナライズ』しています。
お客さまの趣味嗜好、ライフスタイルなどを把握し、ニーズに応えていく。
またファッション業界では、最近よく耳にする『パーソナルスタイリング』。
オンライン上で申込、スタイリストが選んだ服が届くというサービスが人気と
メディアでも紹介されていました。
「自分に似合う服」が毎月届くという、今までない「新しい価値」の提供。
何が届くかわからない、ワクワク・ドキドキ感も人気となった要因のようです。
「新しい価値」と言えば…
近年、大成功を収めたキャンペーン事例を1つ紹介します。
今も継続して行われていますが、コカ・コーラ社が実施した
ラベルに名前を印字して販売するという「ネームボトル」キャンペーン。
世界中で話題となり、販売開始から5週間で1億本以上を売り上げました。
なぜこんなに売れたかというと…
- コカ・コーラ好きでない「非顧客」も『自分の名前』のボトルを欲しがったこと。
嫌いなものを自然に「買いたい!」というマインドにシフトさせた。 - ネームラベルにより「ギフト」としての需要、新しい価値が生まれた。
100年以上もブランドとして認知され、ある意味、普遍的な存在が、
ネームラベルだけで新しい価値を生み出すことが驚きですね。
家族や友達、恋人の名前を探して購入、プレゼントするという社会現象も話題になりました。
これも『パーソナライズ』です。
今後B to Cはもちろん、B to Bにおいても
新しい価値を生み出す『パーソナライズ化』が加速していくでしょう。
企業は蓄積された知識を保有しつつ、今までの常識を疑い、
そこから飛躍する新しい発想やアイデアで、
顧客のニーズにスピーディに応える時代になります。
お客さまの困りごとをお客さまと一緒に考える。
そして、お客さまへ「新しい価値」の提供を。
アサヒコミュニケーションズもお客さまの課題に
『パーソナライズ』でお応えしていきます。