DTPエキスパートとクロスメディアエキスパートの違い
「DTPエキスパート」と「クロスメディアエキスパート」の違いって何だ?
アサコミでは、人材育成の一環としていくつかの資格取得を支援しています。
その中でも、「DTPエキスパート」と「クロスメディアエキスパート」の2つの資格がポピュラーです。
「DTPエキスパート」は、紙面のレイアウトから印刷工程までDTP(デスクトップパブリッシング)に関する幅広い知識・技能を問う認定試験です。
一方、「クロスメディアエキスパート」は、印刷物などの情報資源からWEBなどのメディアに展開(クロスメディア)し、
効果的・効率的なメディアコミュニケーションを行う知識・技能を問う認証試験です。
これらの認証試験に合格することで、社内やお客様とよりスムーズにコミュニケーションでき、高品質な成果物を効率的に制作することができるようになります。つまり“コミュニケーションを円滑にするための取り組み”なのです。
この「DTPエキスパート」と「クロスメディアエキスパート」、いずれも公益社団法人 日本印刷技術協会(JAGAT)の認証資格なのですが、この2つの資格には一体どのような違いがあるのでしょうか?
資格 | DTPエキスパート | クロスメディアエキスパート |
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対象者 |
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出題範囲 | 印刷周辺の知識とDTPの知識 | 多様なメディアを効率的で効果的に制作、提案するための知識や技術 |
出題分野 |
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認証期間 | 2年間(※更新試験あり) | |
実技試験 | 頁物もしくは端物の印刷データ作成および指示書の作成 | 提案書の作成 |
試験日 | 年2回(3月、8月) | |
受験料 | 20,520円(税込) | 15,330円(税込) |
資格者数 | いずれも不明 | |
合格率 | 38.9%(※第43期時点) | 36.7%(※第19期時点) |
※2015年時点
という事なので、「クロスメディアエキスパート」が後発の認証資格である事から、時代の変化にあわせて紙媒体以外の分野、つまり「DTPエキスパート」だけではフォローできない分野を「クロスメディアエキスパート」で補完するという位置付けになっているようです。「どちらの資格が良いか?」というわけではなく、両方持っていると相乗効果が見込めるといったところでしょうか。
2016年7月4日
研究テーマ:キャリア&スキル