デザイナーは「トンマナ」のじゅもんをおぼえた!
「トラマナ」とは、言わずもがなドラクエで登場する呪文の一種で、
毒の沼地や溶岩などの上を歩いた時にダメージを無効化する効果があります。
もとい、「トンマナ」とは何か?
「トンマナ」とは“トーン&マナー”の略で、直訳すると「調子と様式」。
広告業界でよく使われますが、クリエイティブ(制作物)のコンセプトや雰囲気に一貫性を持たせることを指します。乱暴に言うと、「雰囲気を揃えましょう」ということです。
トンマナが徹底されていない悪い例をマンガで乱暴に例えると、
「北斗の拳」を読んでいたら、「サザエさん」が出てきたという状況です。
我ながらすごくわかりやすい例えです。
通常、トンマナは制作に入る前にアートディレクターやデザイナーによって策定されます。
そしてスタッフだけでなく顧客にも共有され、最終的に関係者全員が共有することで初めて効果を発揮します。
ちなみに業界用語なので、日頃「用紙サイズがですねぇ~」なんて言ってた人が、
今日いきなり「トンマナがさぁ~」なんて口にするのは少しばかり気恥ずかしく、
ちょっとした夏休み明けデビューの感さえありますが、
勇気を持ってトンマナの呪文をとなえると、以下のような効果があります。
- Webや印刷物など複数のメディアで広告展開する場合、一貫性が保たれるために印象に残りやすくなる。(ブランドイメージの印象UP)
- コンセプトやデザインで、試行錯誤などの回り道をすることがなくなる。(無駄が省ける。)
- 既に定めたコンセプトを踏襲することで、ブラッシュアップに集中できる。(練られた良いデザインになりやすい。)
などなど、いろいろありますが、無理矢理こじつければもっとあります。
デザイナーにしてみればボツが出にくくなるわけで、“デザイン再考”のダメージを無効化できる呪文なわけです。
さぁ今日からあなたも唱えましょう。トンマナー!
ところで…
今お使いの制作会社、トンマナ足りてますか?