お米から学ぶ「企業の品種改良」
こんにちは。企画部の新人です。
先日新潟の実家から新米が届きました。
もちろん、新潟県産コシヒカリです。
現在日本には500種を超えるお米の品種があると言われています。
しかし、大量に流通している品種は限られています。
お米の品種のシェアは500種類のうち10種類で8割を占めているそうです。
500種類もの品種があるにも関わらず、
今もなお品種改良は盛んにおこなわれています。
そこには以下の理由があると、お米マニアの私は分析します。
※少しマニアックなお話になりますが、付き合い頂けるとうれしいです。
【1】産地間競争に負けない新品種(ブランド米)の改良
【2】外国産米発売に負けないお米のブランディング
【3】環境の変化に対応するための新品種の改良
新潟県魚沼産コシヒカリ(1等米)といえば超ブランド米ですよね。
他県がコシヒカリを栽培し同じ味のものができたとしても、
魚沼産コシヒカリというブランドと同じ評価を得ることはできないのです。
そこで、他県では美味しいお米のいいところを掛け合わせて作った
オリジナルの新品種をブランド米としてPRしています。
有名なもので、山形県「つや姫」や北海道「ゆめぴりか」があります。
また、最近では海外から輸入されたお米が店頭で販売されるようになりました。
価格は5キログラムで1,299円と低価格帯の国産米より3割安いそうです。
つまり、外国産との差別化ができていない産地は価格競争に巻き込まれてしまいます。
価格競争に巻き込まれないためにも、お米のブランディングが必要になっています。
さらに、近年の温暖化により「高温被害」が目立っているそうです。
環境の変化に対応するためにも品種改良が必要になってきています。
それらを含めた形でのブランディングが必要になってきています。
これを企業に例えても同じことが言えると思います。
同じ業界内競争、さらには業界を超えた競争、経済状況の変化…
その中でも他社と差別化を図り、企業が進展していくためには、
- 他社との差別化のために、オリジナルのサービスを開発する。
- 経済の変化に対応するために、サービスや業務の改善を行う。
- 価格競争に巻き込まれないように、会社のブランディングを行う。
特別な物や技術だけに頼らず、
その企業特有の価値を伝えていく必要があります。
これ以外にも企業がするべきことはたくさんあるはずです。
弊社も数年前から自社ブランディングを行ってきました。
少しずつではありますが、確実に成果は上がってきています。
環境の変化はとても速いです。
私自身の身の回りの変化も早く、常に意識をしていないと置いて行かれてしまいそうです。
どうしたらそうならないか、美味しい新米を食べ、
ブドウ糖で頭をフル回転させながらいつも考えています。