ユニークとは
「ユニーク」、この言葉からどんなイメージをしますか?
- 面白い人→「あの人はユニークだよね。」
- 変な商品→「これってすごくユニークだよね。」
日本語の“ユニーク”は和製英語として、英語の“unique”とは全然違う意味で使われています。
これは、悪影響があると昔から感じていることのひとつです。
だからこそ、マーケティングで言うところの“ユニーク”を勘違いしてしまっている経営者の方も少なくありません。これは今までの経験として、実際にお話をしていて感じることです。
「ユニークであること」、それは“他とは違う”ことです。
言い換えると、ちゃんと“差別化”ができていること。
ただ単に面白いとか、変わっているとかではということです。
そこで、もうひとつ。
「個性的であること」
これも意味を履き違えている場合が多いです。
- 個性的な人→「奇抜で変わったファッションで、個性的だよね。」
- 変な髪型の人→「個性的な髪型だね。」
個性的とはその“性質”に対してのことですので、誰でも真似できる見た目が変わっていることなどどうでもいいことなのです。
ユニークであること。
個性的であること。
ここで言いたいこの2つのことは、ほぼ同じことを意味しています。
他とは違うこと。
その性質、本質が独特であること。
でもここで一番重要なのは、
“それを必要とする人がいるかどうか”ということです。
“それは誰かの役に立てるかどうか”ということです。
その上で、他とは違うこと。
私たちアサヒコミュニケーションズは、もともと印刷会社です。
いま現在も事業の中心は印刷事業なのは変わりません。
でも、他の印刷会社ができないことまでやろうとしています。
もちろんそれは、あってもなくてもいいような余計なことではありません。
しっかりと、お客さまから必要とされるものです。
お客さまから必要とされることなのに他の印刷会社ではあまり取り組んでいないこと。
それをやると、それはすなわち“差別化”となります。
他がやっていないことをやる、これが戦略です。
つい先日も、新規のお客さまのところへ伺ってお話をしてきました。
もちろんこういう厳しい時代ですので、他の印刷会社も数社呼ばれていたみたいです。
「御社は、来ていただいたのが営業さんだけではないので非常に安心しました。」
「しかも一緒に来られた方は、デザイナーさんでなく、プランナーさんなんですね。」
「しかも、単なる印刷のプランニングではなく事業課題に関することまでお話しできるとは思っていませんでした。」
こう言っていただけることが、いちばん嬉しく、今取り組んでいることに対して手応えも感じます。
そしてこれは、会社でも、商品でも、個人でも、すべて同じだと思います。