『コミュニケーションのパラダイムシフト』

 

先ごろ、「Google+プロジェクト:現実世界の人間関係をウェブで」が発表されましたが

これによってオンライン上でのコミュニケーションどう変わるのか?が非常に気になっています。

 

まず『インターネット個人利用動向調査2011』によると、

・Twitterなどのマイクロブログの利用率が昨年より6.5ポイント増の16.2%に上昇。

・SNSも10.8ポイント増の32.1%へと上昇し、SNS利用者の4人に1人がFacebookを利用。

・利用サービス(複数回答)では、「mixi」84.1%が突出している状態は昨年と同じだが、

「GREE」、「Facebook」が25.7%で続き、特にFacebookの急伸が注目される。

・SNSの利用サービスでは「他人の日記やノートを読む」(53.1%)、「他人のつぶやきをみる」(45.2%)、

「コミュニティーの発言を読む」(40.6%)が上位で、コミュニケーションが主体となっている様子が見て取れる。

 

ということなのですが、

「コミュニケーションが主体となって…」というところがポイントだと思うのです。

 

現実世界では、

仕事でもプライベートでも多くの場合に「コミュニケーション不足」が問題視される場面が多々あります。

 

そして人々は、

それをオンライン上に求めているのかSNSの利用目的は「コミュニケーション」が主体となっているのです。

 

現実世界でなかなか難しいことを、

オンライン上で実現できるのか?

 

オンライン上での「コミュニケーション」は、

本質的に何を生み出すのか?

 

はたまた、それをオンライン上で実現させてしまったら

現実世界での「コミュニケーション」はいったいどうなるのか?

 

私たちの仕事は、

B to BまたはB to Cでの「コミュニケーション」のお手伝いをさせていただくことです。

 

直接的に上記の問題が関係してくるものではないかもしれませんが、

間接的には非常に重要な要素であり、パラダイムシフトの可能性を持っています。

 

そして、これを実現させようとしているのが「Google+」という試みです。

(以下、Google+からの抜粋)

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現在のオンラインツールで失われてしまう「リアルな人間関係の微妙なニュアンス」の多くを

改善し日常生活と同じように情報共有できることを目指しているそうです。

・人と人との関係は、すべて同等ではないこと。

・さりげなさを追加する

・気まずさをなくす

・会話のきっかけづくりを提供する

・会話を盛り上げるコンテンツを探し出せる

・何気ない会話やそのニュアンスを再現する

・ケータイをさらにパーソナルなツールとして使えること

「+あなた:すべてのGoogleサービスであなたが主役に」

オンラインでの情報共有のあり方は見直すべきときに来ており、その第一歩を踏み出すことにしました。

データの自由化、開かれたインターネットへの働きかけ、そしてユーザーが自分のなりたい人になる

自由の尊重は、その一環です。

しかしGoogle+については、これまでとは異なったプロジェクトであり、これまで以上に「あなた」を

尊重する必要があると考えています。

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まだまだ、現実世界でのコミュニケーションに近づくのまでには時間がかかるかもしれませんが

現在でもオンライン上のコミュニケーションの利点はいくつもある以上、そんなに遠くない日に

実現されるかもしれません。

 

それが、どこまでなのか。

 

いつ、どこまで実現するのか。

 

「それが、どこまでなのか。」

現実世界の「アナログコミュニケーション」のお手伝いをさせていただいてきた当社としては

この境目をその時々で見極めていく力が必要なのだと思います。

 

そして、それと同時に「コミュニケーションの本質」の再定義も行っていかないといけません。

 

現実世界での「コミュニケーション」でしか得られないものがあります。

オンライン上の「コミュニケーション」だからこそ得られるものもあります。

 

「どちらの方が、より重要なのか。」

と考えること自体を変えなくてはいけないパラダイムシフト。

 

現実世界とウェブ世界を自由に行き来する、「コミュニケーション・ノマド(遊牧民)」が理想形なのでしょうか。

簡単には出せない答えに、頭がグルグルしています…

2011年7月4日  研究テーマ:, ,
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